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日本農産工業株式会社の飼料から禁止薬物検出!その他製品は大丈夫?

JRA(日本中央競馬会)に激震が走っています。

「グリーンカル」という競走馬用のサプリメントから禁止薬物のテオブロミンが検出されたとして、そのサプリメントを摂取していたとされる競走馬計156頭が15日(土)と16日(日)の出走予定を取り消しされてしまったのです。

春のG1シーズンが終わった時期だったことは不幸中の幸いですが、競馬関係者は早期の原因究明を望んでいることだと思います。

「グリーンカル」は競走馬の栄養補給を目的としたサプリメントで、JRAの公認飼料として取り扱われてきた実績のある製品になっています。

製造元である日本農産工業株式会社の発表によれば、

  1. 公益財団法人競走馬理化学研究所に依頼した薬物検査により、競馬法上の禁止薬物である「テオブロミン」が検出される
  2. 原材料に「テオブロミン」は使用しておらず、現時点での原因解明はできていない
  3. グリーンカルの販売を停止し、出荷分の全回収を進めている

ということです。

製造元の日本農産工業株式会社にとっても寝耳に水の状況のようではあるのですが、一刻も早い原因の解明が望まれます。

この記事では、日本農産工業株式会社の競走馬用サプリメント「グリーンカル」に禁止薬物「テオブロミン」が混入してしまった経緯や、同社製の「グリーンカル」以外の製品の安全性についてまとめていきます。

日本農産工業株式会社について

日本農産工業株式会社は三菱商事が出資するグループ会社になります。

本社は神奈川県横浜市のランドマークタワー46階にあり、2018年度の連結売上が1,379億円という大企業です。

日本農産工業株式会社の事業部は大きく分けて次の4つの事業部に分かれています。

  1. 畜産飼料事業部
  2. 水産飼料事業部
  3. 食品事業部
  4. ライフテック事業部

そして、今回問題となっている「競走馬用飼料」を製造し販売をしていたのは「ライフテック事業部」になります。


*日本農産工業株式会社のホームページより抜粋

ただ、日本農産工業株式会社製の「グリーンカル」は既に10年以上も販売されている実績があり、今までこのような禁止薬物が検出されたことなどなかったというのです。

なぜ、今回に限り「グリーンカル」から禁止薬物が検出されてしまったのでしょうか?

グリーンカルから禁止薬物が検出された理由について

日本農産工業株式会社の説明によれば、禁止薬物であるテオブロミンが検出されたのは検査用に提出した「グリーンカル」からということです。


*日本農産工業株式会社ホームページより抜粋

現時点で市場に流通してしまっている「グリーンカル」にテオブロミンが混入しているかどうかは定かではありません。

今回のJRAが下した156頭にも及ぶ出走予定馬の出走取り消し判断は、あくまでも「グリーンカル」の検査によってテオブロミンが検出されてしまったことから取られたものとなっているのです。

もしかしたら、検査用に提出した「グリーンカル」にだけテオブロミンが混入していた可能性も考えられなくはないのですが、混入してしまった理由は何なのでしょうか?

Wikipediaによれば、テオブロミンとは次のようなものになるそうです。

テオブロミンは、カカオなどに含まれるプリン塩基と構造が似たアルカロイドの1種である。 カカオ以外にもチャノキやコーラと言った植物にも含まれるため、チョコレート以外にも茶などのほかの食品中にも存在している。(Wikipediaより抜粋)

つまり、自然界にある植物にも含まれる成分であり、それらの植物が何かの拍子で「グリーンカル」に混ざってしまった場合には、今回のような事件に発展してしまう可能性がある訳です。

「グリーンカル」がどの工場で製造をされ、その工場では他の製品は作られていなかったのか?などの情報はまだ明らかにされていませんので、これからの日本農産工業株式会社の調査報告を待ちたいと思います。

ただし、正式な検査結果を待たずに製品の出荷をしてしまったことであるという報道もあり、もしも出荷前の検査が義務付けられていたとしたならば大きな管理義務違反であると言えるでしょう。

日本農産工業株式会社のその他製品の安全性について

日本農産工業株式会社では馬用の飼料だけを製造している訳ではありません。

畜産や水産の飼料、ペットフード、そして「ヨード卵光」などの食品の製造も手がけているのです。

1976年(昭和51年)から販売が開始されている「ヨード卵光」は日本農産工業株式会社の主力商品でもあります。

誰もが口にしたことがあるというレベルのものでは無いかもしれないですが、多くの人が知るブランド卵であることは間違いありません。

この「ヨード卵光」など日本農産工業株式会社製品の安全性についても気になるところではありますが、今回の禁止薬物自体が人体に影響のあるものではありませんので、あまり気にする必要はないと思います。

今後の競走馬の出走について

今回、グリーンカルを摂取した可能性のある28厩舎の出走予定馬が15日(土)と16日(日)の競争を出走取り消しとなりました。

来週以降はどうなってしまうのか?

競馬ファンであれば気になるところでもあります。

JRAによれば、28厩舎に所属する競走馬は、次週の出走を予定する場合には、血液検査をパスした場合のみ出走を許可されるとしています。

血液検査がどのように行われ、競走馬の走りに影響を与えるものでは無いのか?とても気になるところではあります。

まとめ

いかがでしたか?

明日行われる「函館スプリントS(G3)」では出走予定をしていた13頭のうち、約半数の6頭が出走取り消しとなっているなど、競馬ファンにとっては非常に残念な週末となってしまっています。

関係者は早急な原因の解明と、再発防止に努めてもらいたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。