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エボラ出血熱などの病原体輸入が決定!安全性の問題はどうなっているのか?

2020年に開催が決定している「東京五輪・パラリンピック」に備え、エボラ出血熱などの危険性が特に高い病原体を輸入し、国内施設での研究を進めることが決定し話題となっています。

今回輸入されることが決定した病原体は、「感染症法」という法律により危険性が特に高い「1類」に分類される次の5つの病原体になります。

  • エボラ出血熱
  • クリミア・コンゴ出血熱
  • 南米出血熱
  • マールブルグ病
  • ラッサ熱

この記事では、これら危険性の高い病原体が輸入された際に、その管理先となる「国立感染症研究所・村山庁舎」の安全性についてと、このことに関する意見などについてまとめていきます。

国立感染症研究所・村山庁舎の安全性について

今回、「1類」に指定される危険性の高い病原体が運ばれる先となるのは「国立感染症研究所・村山庁舎」という施設になります。

位置するのは東京都武蔵村山市となっています。

武蔵村山市の人口は約7万人、東京都心部からは約40km〜50kmほど離れた場所に位置しています。

もし仮にこの場所から感染症の病原体が漏れ出すようなことがあれば、東京都心部に住む多くの住人の生命が危険に脅かされることになるでしょう。

「わざわざ東京都の施設で管理する必要はないのでは?」というのは素人考えになってしまうのでしょうか?

わざわざ人口密集地の東京都内に位置している、国立感染症研究所・村山庁舎でこのような危険な病原体を管理するのには理由があります。

というのも、村山庁舎はバイオセーフティーレベル(BSL)4の研究施設に指定をされており、日本では数少ないBSL-4が要求される研究が行える施設になっているのです。

現在、日本国内にあるBSL-4が要求される研究を行うことができる施設は、この国立感染症研究所・村山庁舎と理研筑波研究所の2施設しかありません。

つまり、いかに万が一の感染拡大の危険性が高い東京都であるとはいえ、他の場所での研究が行えないため、この場所に管理するほかないわけです。

映画『アウトブレイク』や漫画『ブラッディ・マンデー』などの影響から、パンデミックやテロなどを危惧してしまいますが、村山庁舎の安全性に問題はないのでしょうか?

実際に病原体を管理していく上で危惧される点として、主に次のようなことが考えられるのではないかと思います。

  • 病原体の取り扱いに際する管理不足により、病原体が施設外部に流出する
  • 病原体の悪用を目的とした個人やグループにより、病原体が盗み出される
  • 地震などの災害により、病原体の管理ができなくなってしまう

まず人為的なミスに関してですが、これは決して起こり得ないものとは言い切れません。

ただし、国が指定した国内有数の研究施設であることから、中途半端な管理がされているとも考えづらく、この辺りまでを心配するとキリがないと言えるでしょう。

次に、テロリスト集団などによって病原体が盗み出される危険性についてですが、日本国内を中心にのみ活動するテロリストであれば別ですが、そうでもなければ、わざわざ日本国内で盗まなくてむ盗むことが可能です。

むしろ、他の国や地域で盗んだ病原体を利用したテロに対応するためにも、国内での研究を急ピッチで進めなければならない状況でもあるわけです。

そうなってくると最も危惧するべきは、天災によって病原体の管理ができなくなってしまうことだと考えられます。

地震大国と呼ばれる日本ですから、村山庁舎の耐震性などは気になるところでもあります。

国土交通省の調査によれば、村山庁舎の耐震性は大地震にも耐え得る基準を満たしているとされており、「想定外」の地震さえ起こらなければ、全く問題はなさそうです。

そういった意味では、国立感染症研究所・村山庁舎で「1類」に分類されるような危険性の高い病原体を理に適っていると言えます。

危険な病原体を輸入することに対する声

まとめ

いかがでしたか?

映画や漫画に影響をされすぎて不安になる気持ちが分からないでもありません。

ただ、世界各国から私たちが想定する以上の人々が来日をするイベントの前だからこそ、流行の可能性がある病原体に対する研究は進めておくべきものでもあるはずです。

もちろん、厳格なる取り扱いをお願いしたいと思いますし、その研究成果にも期待しています。

何事もなく、無事に研究が進んでいくといいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。