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即位礼や大嘗祭の内容とその意味は?天皇生前退位は200年ぶり

天皇の位を退くことを「退位」と呼び、今上天皇が「天皇の位」を退き、皇太子殿下にその地位を譲ることを「譲位」と言います。

そして、今上天皇が生きているうちに行われる退位を「生前退位」と呼び、生前退位は1817年の光格天皇以来、約200年ぶりのこととなります。

この記事では、今上天皇の生前退位に伴い行われる「即位礼」や「大嘗祭」「大饗(だいきょう)」「親謁(しんえつ)」についてその内容と意味をまとめていきます。

天皇の即位に伴う儀式は、それぞれの時代に応じて変化を遂げてきました。

この記事は、そうした歴史を踏まえつつ近現代に整理された儀式をベースに、その概要をお伝えするものです。

天皇は「日本」の象徴

日本には、いつも「天皇」があらせられます。その源流はどこにあるのでしょう。

天皇のご先祖は、太陽の神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。

天照大御神の御孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が地上を治めるために天から降る際、大御神からは三種の神器三つの神勅(みことのり)が授けられました。

三種の神器とは、次の三つになります。

  • 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
  • 八咫鏡(やたのかがみ)
  • 草薙剣(くさなぎのつるぎ)

三つの神勅とは、次の三つになります。

  • 天照大御神の子孫が日本の君主として栄え続けること
  • 八咫鏡を大御神に接するのと同じようにして祀るべきこと
  • 人々の食の糧となる神聖な田の稲穂を授けること

今も日本では、天照大御神から続く子孫が皇位に即かれ、伊勢の神宮と宮中の御殿で神鏡をお祀りし、そして米が食の基盤であるように、神勅の精神が受け継がれています。

この国は、そんな神代からの約束事や歴史を、現代にまで伝えた国です。

その文化の中心に今もいらっしゃる天皇は、まさに日本という私たちの国の「象徴」と申し上げられましょう。

大嘗祭、この国いちばんのお祭りです

御大礼(ごたいれい)」とは、天皇の即位に関わる一連の儀式の総称です。

践祚(せんそ)」(即位)した新帝は、即位礼から大嘗祭大饗親謁など、数多くの儀式を行われます。なかでも秋の「大嘗祭」は、一世に一度、国民とともに挙げられる最大の祭祀です。

世界には様々な国があります。

君主制の国では、国王自身による宣誓や、聖職者の手による戴冠など、それぞれの国がその歴史や文化のなかで育んできた方法で、それぞれ即位の儀式を行っています。

これを古く日本では、新帝自身の挙行する全国規模の秋祭りを、特に重要なものとしてきました。

天皇とこの国に生きる私たちとの紐帯(むすびつき)は、単に神話だけによっているのではありません。

常に国と人々とともにあらせられる天皇と国民の、互いの信頼敬愛にも基づいているものです。

新帝が国民とともに日本全体で行われる大嘗祭は、そうした天皇と私たちとの関係をあらためて実感させてくれる行事(おまつり)でもあるのかもしれません。

即位礼(そくいれい)

新帝、即位を宣明する

三種の神器を受け継いで、皇位に即かれた新しい天皇陛下は、吉日をえらび、その即位を公式に国内や諸外国へ宣言して、明らかにされます。

国民の代表や海外の賓客らが祝福するなか、陛下がその御座である「高御座(たかみくら)」へ登られる、威風堂々とした儀式です。

即位礼は、2019年10月22日に執り行われる予定となっています。

大嘗祭(だいじょうさい)

新帝、国を挙げた祭礼を親(みずか)ら執り行う

即位の後、天皇陛下は日本中を代表して神々を祀られます。

天皇一代に一度だけのこのお祭りでは、東西から全国の代表となる「悠紀田(ゆうきでん)」と「主基田(すきでん)」が選定され、そこで穫れた新穀が神饌(おそなえ)とされます。

浄らかな秋の夜に、上古さながらに設えた御殿の内で世の中の平穏と繁栄とを祈られる、古式ゆかしい厳粛なお祭りです。

大嘗祭は、2019年11月14日、15日に執り行われる予定となっています。

大饗(だいきょう)

新帝、大嘗祭の撤下神饌(おさがり)をわかち、国民とともに歓び合う

大嘗祭で神様にふるまい、ともに天皇陛下も食された神饌(おそなえ)の「おさがり」が、今度は国民の代表へもわけられます。

お祭りの最後に行われる祝宴、「直会(なおらい)」です。

大嘗祭の直会として、国民は陛下とともにおさがりを戴き、ともに古来の芸能を楽しみ、そうして陛下の即位を寿(ことほ)いで、歓びをともにするのです。

親謁(しんえつ)

新帝、天照大御神と歴代天皇に即位を奉告する

つつがなく即位の儀式を終えられた天皇陛下は、天照大御神をお祀りする伊勢の神宮や、神武天皇、そして近縁の天皇がお鎮まりになる御陵(みはか)に親(みずか)ら参拝されます。

ご先祖の神様や歴代の天皇方へ、即位を奉告なさるのです。

まとめ

いかがでしたか?

200年ぶりとなる天皇陛下の生前退位、そしてそれに伴う新天皇の即位の儀式はこのように執り行われていきます。

元号が「平成」から「令和」へと移りゆくなか、日本の象徴でらせられる天皇は、このような文化的な約束事を執り行っているのです。

そして、それらの目的は全て国民の平和と安寧のためであるということを理解し、深く感謝の念を抱くべきではないかと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。