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渋沢栄一【新1万円札】の名言やおすすめ関連書籍は?坂の上の雲にも登場

今月9日、20年ぶりとなる紙幣の刷新が政府から発表されました。

ニセ札対策を目的に、約20年を目安に紙幣のデザインは刷新されており、現在使用されている福沢諭吉の1万円札は2004年から使用が開始されていることから、そろそろ刷新のタイミングがきたということでしょう。

今回発表された新デザインの1万円札は、2024年(令和6年)からの使用が予定されています。

そして、新1万円札の肖像は「渋沢栄一」になることが発表をされているのですが、この記事では渋沢栄一の名言やおすすめの関連書籍、小説「坂の上の雲」への登場などについてまとめていきます。

渋沢栄一【新1万円札】の名言について

渋沢栄一の名言は数多く残されています。

「日本資本主義の父」と称される功績はもはや言うまでもないかも知れませんが、第一国立銀行や東京海上火災保険、王子製紙、東急電鉄、帝国ホテル、キリンビールなど、500以上の企業の設立に関わったと言われています。

しかも、他の財閥創始者たちとは異なり、「私利を追わず公益を図る」との考えを生涯に渡って貫き通した人物でもあるのです。

引退後には慈善事業に尽力し、東京慈恵会や日本赤十字社などの設立にも関わったことが知られています。

そんな渋沢栄一が残した数多くの名言から、私たち現代人が学ぶべきことは数多くあるはずです。

ここに渋沢栄一の名言をまとめていきます。

商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。

孔子の生き方をそのまま日常生活やビジネスの現場に応用をしていった渋沢栄一らしい言葉と言えるでしょう。

資本主義社会における「競争」は避けて通ることはできませんが、競争に勝つためだからといって何でもして良い訳ではありません。

常に「人としての在り方」を大切にしつつ商売に邁進することこそが、渋沢栄一が心がけていたことでもあるのです。

できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが、我々の義務である。

ビジネス(business)の語源は、古代英語の「bisignisse」と言われています。

「bisignisse」には「care(ケア)」や「anxiety(心配事)」という意味が含まれており、ビジネスとは「人の抱える心配事をケアする」という本質的な命題を見てとることができます。

渋沢栄一が行ってきた活動の根底には、常に多くの人の幸せに対する願いが込められており、渋沢栄一はそれを「義務」とまで表現しています。

このような思いを持っていたからこそ、生涯に渡り多くの協力者を持ち、数多くの偉大な事業を成し遂げることができたのでしょう。

全て形式に流れると精神が乏しくなる。何でも日々新たにという心がけが大事である。

人には「コンフォートゾーン」と呼ばれる領域があると言われています。

そして、そのゾーンにいる時、人は安心して過ごすことができます。

例えば、気心の知れた友人と過ごす時間などはそれにあたるでしょう。

しかし、人が成長をするには「コンフォートゾーン」の外側にある「ストレッチゾーン」と呼ばれる領域に身を置くことが大切だとされています。

渋沢栄一が言いたかったことは、きっとこのことでしょう。

常に形式ばったところに身を置くことで、安心を得ることはできるでしょうが、それでは精神的な成長は一向に得ることができません。

常に新しい環境に身を置き、新しい人との関係性を構築していく心がけこそが、人を大きく成長させてくれるのです。

金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのも確かである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。

日本人の意識の深い部分には「清貧の思想」というものが強く刻み込まれているように思います。

渋沢栄一は、金儲けを嫌悪するのは間違っていると述べています。

金儲け自体は多くの人に貢献しているということでもあり、決して悪いことではないのです。

けれど、それに熱中しすぎるばかり、「金の亡者」となってしまっては元も子もありません。

常に「品位」という心の余裕を忘れてはいけないのです。

死ぬときに残す教訓が大事なのではなく、生きている時の行動が大事なのだ。

没後88年が経過し、なおその偉大さが語られている渋沢栄一。

彼は常に「今」という瞬間を生きることに命の火を燃やした人物だったのでしょう。

だからこそ、彼の意思とは無関係に、今もなお、その功績や生き様にスポットライトが当てられるのだと思います。

渋沢栄一は自らの偉大な功績を自覚しつつも、そこに安住しない生き方を貫いた人でもあるのです。

渋沢栄一【新1万円札】のおすすめ関連書籍について

渋沢栄一に関する書籍は数多く出版されていますが、渋沢栄一を語る上で欠かすことのできないものが「論語」になります。

論語は孔子の教えを説いた書籍になりますが、その「論語」を舐めるように読み、実践したのが渋沢栄一という人物になるのです。

「論語」に関する書籍は数多く出版されていますが、その中でもおすすめなのが『渋沢栄一「論語」の読み方』になります。

この本を読んだ人は次のような感想を残しています。(読書メーターより抜粋)

孔子の書いた論語を渋沢栄一がどう解釈したのか書いてある本。 人としてどう在るべきかとても参考になる本。 本から落ち着いた雰囲気が漂ってくる。 今後も定期的に読み返したい一冊(kazuma moriさん)
とても堅苦しい本なのかと思いつつも、噛み締めるととても大事な言葉なのかもしれないと気付くことが多い作品でした。つまり、読み手にも多くの知識が必要であり、気概が必要なのだという、渋沢栄一なりの厳しい激励が含まれている重たい内容でした。論語を経営に持ち込み、大きく成功させた渋沢の背中は遠く遠く、まだ学ばなければ見えてこないことを悟りました。また読みたい作品です。(sasukeさん)
非常に分かりやすく書かれていたので、読みやすかった。学生時代に学んだ時、孔子の何が凄いのか分からなかったけど、30も半ばくらいになって、改めて読むと、その凄さを強烈に感じさせられた。また、渋沢栄一氏本人が、大政奉還に関わった人物たちとの交流があり、彼らが論語のこの教えのこういうところに通じている、というエピソードが、面白かった。ぜひ、沢山の人に読んでもらいたい。(Unicornさん)

この本を読むことによって、渋沢栄一という人物への理解が深まることは間違いありません。

折角の機会ですから、まだ読んでいないという方は手にとってみてはどうでしょうか?

『坂の上の雲』にも登場した渋沢栄一

司馬遼太郎の代表作『坂の上の雲』に、渋沢栄一が登場しているのをご存知でしょうか?

『坂の上の雲』は明治維新を成功させた日本が近代化を成し遂げていく様子、そこから日露戦争へと進み勝利する姿を描いている作品になります。

作中に描かれているのは、日露戦争へと突入する日本の財政難を憂い、当時の満州軍総参謀長だった児玉源太郎に対し、戦争の反対を訴えている姿です。

この二人の会談は物別れに終わってしまうのですが、渋沢栄一は常に冷静に物事を捉えることができる視座を持っていた人物であることが分かります。

まとめ

いかがでしたか?

新1万円さつの肖像になるだけあって、渋沢栄一という人物から学ぶべきことはたくさんあるようです。

新1万円札の登場は2024年(令和6年)の予定となっていますので、それまでに渋沢栄一に関することを学んでみてはいかがでしょうか?

渋沢栄一の出身や功績に関しては別の記事でまとめてありますので、そちらも目を通してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。