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【坂の途中の家】に登場する補充裁判員とは?ドラマは凄惨な展開に

WOWOWプライムで2019年4月27日から放送が開始される「坂の途中の家」は、社会を震撼させた乳幼児虐待事件をテーマにした心理サスペンスドラマです。

原作は「八日目の蝉」「紙の月」の著者でもある角田光代さんの小説「坂の上の家」となっており、「坂の上の家」が世に出たのは、2016年1月ですが、それ以降多くの読者がその内容に共感の声をあげています。

ここに「読書メーター」にあった読者レビューを、一部紹介させて頂きます。

裁判員裁判、児童虐待、子育ての閉塞感が小説の枠組みとなっていますが、母親と子供の関係が大きなテーマの一つですね。主人公であり語り手の理沙子は、事件の犯人となった水穂に自分を重ね合わせ階段を降りていくかのように自己の深淵を見つめていきます。それにしても、角田さんの上手なこと!小さい子を抱えるお母さんの苦しさが『これでもか』というほど詳細に描かれていきます。確かに、夜泣きが続くとボーッとして辛かったなぁ。母であり娘である私個人としては、首肯できるところもありますが言いたいことも沢山ある!といった心境です。(啓蒙書が好きな主婦さん)
重かった。裁判員裁判の補欠裁判員に選ばれた主人公は幼い我が子を殺した被告人と同じく思い通りにならない育児にイライラし夫や義父母との関係に悩んでいる。事件の詳細を被告人や証人の証言を聞くていくうちに被告人と自分を重ね合わせていくというストーリー。夫や周りの心ない言葉に追い詰められていく心の描写が凄い。角田さんが人気作家なのが頷ける。悪意なく人を傷つける、あからさまではなく静かに人を傷つける人がいるというのは本当にそう思う。主人公は今後どうするのかな。離婚?それとも夫にちゃんと自己主張するように変わるのかな。(Ryokoさん)
続きが気になるのに、文章も読みやすいのに、何度も息苦しくなって読むのに時間がかかった。幼い娘を浴槽に落として殺してしまった母親の裁判に、補充裁判員として参加することになった里沙子。自身も2歳の娘を子育て中で、徐々に被告人に自分を投影していく。自分は母親になる資格ないのではと考えてしまう気持ちは、「ネガティブな思考の人間なのね」で片付けられない。そう思ってしまう背景がある。でも普通の人には通じない。その恐ろしさに動悸が高まった。旦那に読んでもらって感想聞きたいなと思った。(にこさん)
幼い子をかかえながら、幼児虐待の裁判員にえらばれた主人公の話。冒頭からもうすでに重く読むのが億劫になるほど。読みながら自分の頃と重ね合わせる。母乳の件、デパートなどでミルクあげてても、誰かと話しても絶対言われる「母乳がいいのに」。あれ、本当にデリカシーがない。仕事復帰したあとの乳児健診で保健師に「この時期にできるはずのことができていない、ママの関わりがたりない」と言われたことを思い出して、読むのが一層辛くなった。同僚や家族がいなかったら、私も病んでいただろう。育児をする母親の孤独、疎外感、閉塞感が⬇︎(nanaさん)

このように、多くの女性読者が共感の声をあげた、感情移入度100%とも言われる原作小説が、柴咲コウさんの主演でドラマ化されるわけです。

WOWOWでしか視聴することができないというのが残念なところではありますが、子育てに悩む一人でも多くの女性に、この作品が届いて欲しいと思います。

この記事では、「坂の上の家」に出てくる補充裁判員とはどのようなものかについてや、ドラマで描かれる凄惨な展開などについて触れていきます。

補充裁判員とは?

補充裁判員とは、裁判員制度により選出された裁判員に欠員が生じた際、その裁判員に代わって裁判員を務める人のことを指します。

1つの事件で最大6人まで選出することが許されており、「坂の上の家」では、主人公・里沙子が乳幼児虐待殺人事件の補充裁判員として選出されています。

裁判員と補充裁判員の役割については次のような相違があります。

裁判員と補充裁判員の役割で同じもの

  • 審理への立会い
  • 訴訟に関する書類や証拠の閲覧
  • 評議の傍聴
  • 裁判官からの意見の要請

裁判員と補充裁判員の役割で違うもの

  • 証人や被告人への直接的な質問
  • 評議での意見
  • 評決への参加

あくまでも、裁判員の「補充である」という前提での役割となっている訳です。

凄惨なドラマの展開とは?

「坂の上の家」の大きなテーマは「母親と子供の関係」なのですが、そのテーマを描き出すために、ある母親による乳幼児虐待殺人が描かれています。

生後8カ月の娘を虐待死させてしまうという凄惨な内容になっているのですが、実際の日本社会においても、このような事件はあとを絶ちません。

まとめ

柴咲コウさんの主演によりドラマ化される「坂の上の家」は、より多くの子育てをする人に観て頂きたい作品です。

「子育ての苦悩」について、一人で抱え込むのではなく、多くの人が同じ心境だということを理解して欲しいからです。

「母親と子供の関係」に悩む女性だけでなく、育児を女性に任せきりの男性にも是非とも観て欲しいと思います。