野球

巨人北村拓己が狙うポジションは?遅れてきた秘密兵器に迫る

北村選手が石川選手と共に一軍に合流

いよいよ今月23日からはオープン戦も始まり、プロ野球開幕が刻一刻と近づいてきています。そんな中、原新監督率いる読売ジャイアンツは、一軍選手と二軍選手の入れ替えを発表しました。

残念ながら一軍から二軍行きを命じられたのは、和田恋選手と松原聖弥選手の2名の外野手です。そして2人と代わって一軍へ合流したのが、石川慎吾選手と北村拓己選手の2名になります。

「ダイナマイト慎吾」との異名を持ち、キャンプ一発目に行われた「一軍vs二軍」の紅白戦でもホームランを放った石川選手の昇格は驚くこともないのですが、北村選手の昇格には正直少し驚かされました。

というのも、北村選手が専門としているのは内野であり、今回二軍行きを命じられた和田選手、松原選手の両名が外野手であることから、同じ外野手である重信慎之介選手あたりが昇格するのが妥当なところではないかと思うからです。

しかし原監督は敢えて「北村拓己」を選びました。その理由や北村選手の魅力などについてまとめていきたいと思います。

北村選手プロフィール

プロフィール
名前:北村拓己(きたむらたくみ)
出身地:石川県金沢市
生年月日:1995年8月29日
身長:181cm
体重:88kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:内野手
背番号:52
経歴:星稜高校〜亜細亜大学〜2017年ドラフト4位で入団

高校はあの松井秀喜氏と同じ「星稜高校」で、入部してすぐの1年春からサードのレギュラーを務めていたそうです。そして同年秋からはショートのレギュラー、2年秋からはキャプテンも務め、3年夏には甲子園にも出場を果たしている、いわゆる「エリート」です。

大学は野球の名門・亜細亜大学に進学し、1年の秋からリーグ戦には出場をしています。ただし、レギュラーを掴んだのは3年春からで、その時のポジションはサードでした。

大学3年秋には、打率.409 本塁打1 打点12で、ベストナインを受賞し、日本代表として「日米大学野球選手権」にも出場をし、4年春からは主将を務めています。


なんと指名挨拶の時の髪型は「坊主頭」でした!野球一筋という雰囲気が堪りません。

北村選手が一軍に選ばれた理由とは?

逆方向にも強い打球が打てる右の好打者です。先輩である松井選手のようにフェンスを軽々と超える長打力というよりも、外野の間を鋭いライナーで抜いていくような打球を放つタイプの選手になります。とはいえ、打力で周囲を黙らせるほどの実績はまだ残せていません。ですから、打撃を買われての一軍抜擢ではなさそうです。

そして50mのタイムは6秒3と、決して俊足タイプではありません。原監督が以前から語っていた「鈴木尚広二世」としての抜擢でもなさそうです。今回、二軍行きを命じられた松原選手が俊足タイプの選手だっただけに、ますます北村選手抜擢の理由が気になります。

遠投100mを誇り、強肩を武器にした守備は安定をしています。さすが野球の名門・星稜高校〜亜細亜大学で揉まれてきただけのことはあります。しかし、守備要因という位置付けであれば、内野手には田中俊太選手や吉川大幾選手などもいます。ディフェンスは大事とはいえ、守備要員としての一軍抜擢でもなさそうです。

それでは、北村選手が一軍に抜擢された理由はどこにあるのでしょうか?

今回、北村選手が一軍に抜擢された背景には、北村選手が憧れている人の影響があるのではないかと睨んでいます。その憧れの人とは、北村選手の大学の先輩である「松田宣浩」選手です。北村選手は松田選手と実際に会った印象を「テレビで見るよりもテンションが高い人」と表現した上で、「元気は負けない。松田選手のような“存在感”のある選手になりたい」と語っているのです。

つまり、原監督は北村選手に「ハイテンション」「元気」「存在感」を期待して一軍に抜擢したのではないかと思うわけです。

キャンプも終盤に差し掛かってくると、各選手ともに疲労がピークに達してきます。今年のジャイアンツは新加入の選手も多いことから、もしかしたら、チームの内側では少し「活気」というものが足りていないのかも知れません。

そこで原監督は、「ハイテンション」に「元気」に振る舞える存在が必要不可欠と判断をし、元気印・石川選手とハイテンション男・北村選手の昇格に踏み切ったのではないかと思います。

北村選手の昨シーズン成績と今季への期待

入団1年目の昨シーズン、北村選手の一軍での出場は1試合だけにとどまっています。しかし、二軍ではチームとしては2番目に多い109試合に出場し(出場数が最も多かった松原選手は117試合)、以下の成績を残しています。

打率 打席数 打数 安打 本塁打 打点 盗塁 四死球 三振 犠打 併殺打 出塁率
.270 384 304 82 6 44 3 49 48 28 3 .368

大卒のルーキーとはいえ、入団1年目の数字としては上出来ではないでしょうか?特筆すべきは、三振の数よりも四死球の数の方が多いということで、昨年のジャイアンツの二軍でも北村選手以外は3人しかいない数字になっています。

本塁打や盗塁で目立った数字をあげるタイプの選手ではないのでしょうが、しっかりとチームに貢献のできるタイプの選手であるということが、この成績からお分かり頂けるのではないかと思います。

丸選手の人的補償で広島に移籍したのは長野選手でしたが、その際に「有望な若手選手」として多くの野球ファンから名前を挙げられていた選手でもありますから、持っているモノはきっと素晴らしいものがあるのだと思います。

私の個人的な意見ですが、今回の昇格は一軍に「活気」をもたらすことが大きな目的だと思います。けれど、このチャンスを実力でモノにできるような、北村選手の活躍を期待しています。