野球

2019年巨人優勝へのラストピースとは⁉︎抑え投手問題を考える

大補強も「弱点」は未解決なままの原ジャイアンツ

全権監督として返り咲いた原監督の大号令にて、このオフには丸佳浩選手や岩隈久志投手など大物6人の補強に成功したジャイアンツですが、昨年のペナントレースで課題となっていた「弱点」に関しては未解決なままだとの意見があります。

夕刊フジ評論家の須藤豊氏は「大物の補強が目を引くが、肝心の救援陣は層が薄く不安なままだ」とのコメントを残しています。確かに、昨シーズンリーグ5位の4.12という防御率だった救援陣の整備はいまだに進んでいないようにも見えます。

2012年以降ジャイアンツの救援陣の屋台骨として活躍し、山口鉄也投手と西村健太朗投手と共に「スコット鉄太郎」と呼ばれたスコット・マシソン投手が体調不良によりキャンプ参加ができない状態なのに加え、昨シーズンの終盤にCS出場をかけた大事な場面でセットアッパーとしての経験を積んだ畠世周投手もコンディション不良により二軍キャンプでの歌ーととなってしまっていることもジャイアンツ救援陣に暗い影を落としています。

2109年のジャイアンツ救援陣はきっとこうなる!

ライアン・クック投手

ジャイアンツは今シーズンの助っ人外国人投手として、シアトル・マリナーズのライアン・クック投手を獲得しています。クック投手はメジャー通算236試合に登板し、15勝13敗17セーブ58ホールド、防御率3.58の実績を誇る現役メジャーリーガーになります。

近年は怪我などに苦しんでいましたが、昨シーズンは復調の兆しを見せており、アメリカ最大の移籍情報サイト『MLBトレード・ルーモアズ』では、今季3年ぶりにメジーのマウンドに上がったことを紹介し、「長期間の離脱を考えると、クックが2018年に記録した平均球速の94.4マイル(約151.9キロ)は好ましい兆しである」と触れています。

巨人からカージナルスに移籍し、米復帰1年目で最多勝に輝いたマイルズ・マイコラス投手をはじめとして、日本球界で結果を残してメジャーに復帰し、活躍する投手が近年目立っています。クック投手もメジャー復帰を志し、日本でのレベルアップに真剣に取り組んでいく可能性が高く、ジャイアンツの絶対的守護神として君臨する可能性は決して低くないと考えられます。

鍬原拓也投手

2017年のドラフト会議で清宮幸太郎選手、村上宗隆選手選手の外れ外れ1位でジャイアンツに入団を果たした本格派の右ピッチャーになります。昨年は先発や中継ぎでも一軍のマウンドに立ち、初勝利を上げるものの防御率⒍83と結果を残すことはできませんでした。

しかし、昨年の秋季キャンプにて原監督から抑え投手としての素質を見出され、今シーズンは救援陣の一角を狙っての調整を続けています。最速152kmの直球と空振りの取れるシンカーを決め球として持っていることもあり、セットポジションでの投球に安定感が出てくればクック投手と共に試合の終盤をきっちりと締めてくれる選手であることは間違いないでしょう。

吉川光夫投手

日本ハム時代の2012年に最優秀防御率のタイトルを獲得し、パ・リーグMVPも受賞した左腕も、ジャイアンツへの移籍以降はあまりパッとした成績は残せていません。しかし、昨シーズンの終盤に復調の兆しを見せるピッチングを披露しており、今シーズンは2012年以来のブレイクが期待されています。

まだまだ30歳と決して老け込む年齢でもなく、短いイニングでかつての威力あるストレートを復活させることができれば、ジャイアンツ救援陣にとって欠かすことのできないピースになることは間違いありません。

澤村拓一投手

2016年にセーブ王を獲得した豪腕投手が今シーズンはここまで非常に順調な調整を続けてきています。昨シーズンは肩の怪我のリハビリから復帰したばかりで、万全の調整を積んでシーズンを迎えることができませんでしたが、今シーズンは肩のコンディションも問題なさそうで、その持てる力を発揮できる状態にはあるはずです。

抑えとして活躍した2016年〜2017年シーズンの防御率は2.18と、非常に安定したものがあり、澤村投手がゲーム終盤に待機しているということは、対戦チームとしても非常に嫌なことではないかと思います。

上原浩治投手

昨年10年ぶりに日本球界への復帰を果たした上原浩治投手でしたが、かつての力強い速球はなりを潜めてしまっていました。今年さらに年齢を一つ重ねることを考えれば、決して楽観視はできませんが、昨年よりもプラスに働きそうな要因がいくつかあるのも事実です。

移籍2年目となる今年はNPBのボールやマウンドに対する適応力も高まっているはずですし、手術によって慢性的に苦しんでいた左膝の痛みも解消、二軍からのスタートとはいえ、昨年は参加することができなかったキャンプでしっかりと調整することができるなど、昨年とは違った上原投手の姿が見れるはずです。

畠世周投手

故障の影響により、2年連続でシーズンをフルで活躍することができていない畠投手ではありますが、投球回数と同数の奪三振を記録するなど、体調さえ万全であればゲームの終盤に欠かすことのできない選手であることは間違いありません。

今年も今のところ二軍からのキャンプスタートとなっていますが、シーズン全体での活躍を期待する選手というよりも、投手陣がへばってくる夏場以降の活躍を期待するタイプと割り切ってみると、これほど心強い選手は他にいないかもしれません。

スコット・マシソン投手

そしてやはりこの投手の完全復活無くしてジャイアンツの救援陣は万全なものになりはしないと思います。ウィルス性の疾患で来日が2月中旬以降の予定となってしまってはいますが、外国人枠の問題もありますので、焦る必要は全くありません。

新外国人のクック投手とビヌヤエバ選手の活躍次第にはなりますが、ゲレーロ選手、ヤングマン投手、メルセデス投手などと外国人枠を争いながら、外国人選手たちをうまく休めるための貴重な役割もこなすことができるのはマシソン投手を置いて他にはいないはずです。今年は少し登板数が減るかもしれないですが、その重要度はさらに高まるシーズンになるのではないかと考えられます。

阿部慎之助選手

何も投手陣だけが救援陣ではありません。今年から捕手一本での挑戦を明らかにしている阿部選手こそが、救援陣の非常に大切なピースになるのではないかと考えています。

昨年のジャイアンツですと、キャッチャーの打順で代打が送られたりした場合、試合の終盤を守る捕手がルーキーの大城や宇佐見というパターンが多く見受けられました。大城選手は決して悪いキャッチャーではありませんが、阿部選手のキャリアと比較になるはずもありません。今シーズンは試合終盤で代打に送られた阿部選手がそのままキャッチャーのポジションにつくことで、ゲーム終盤のディフェンス力が高まることが期待できます。

阿部選手がフルイニングの出場をすることは少し難しかったとしても、試合の終盤に「抑え捕手」としての出場は問題なくできるはずです。捕手・阿部慎之助のプランであれば、ゲーム終盤の攻撃力も上がることでしょうから、昨年とは違い終盤に強いジャイアンツを見られるはずです。

2019年胴上げ投手はきっとこの男!!(という妄想)

2019年シーズン、広島カープとの首位争いはシーズン終盤までもつれにもつれ、両チーム共に残り試合わずかな状態での直接対決は敵地マツダスタジアムで行われます。

この試合をマジック2で迎えたジャイアンツにとって、この試合は勝利すれば優勝が決まる大事な大事な一戦となっています。

ジャイアンツはシーズン途中から先発ローテーションに入り、ここまで負けナシの5連勝と勢いに乗っているドラ1左腕・高橋優貴投手、対するカープはエースの大瀬良大地投手がマウンドに上がります。

序盤から両チーム共に集中力の高いプレーを続けますが、先手を取ったのは広島カープでした。

0対0で迎えた6回の裏、ツーアウト2塁3塁のチャンスを迎え、バッターボックスには人的補償でカープに移籍し、不動の3番打者としてチームを引っ張った長野久義選手・・高橋投手投じた105球目の直球を見事に捉え、先制の3ランホームランをレフトスタンド中段に叩き込んだのでした。

その後、4番の鈴木誠也選手にフォアボールを出したところで、原監督は高橋投手から澤村投手へとスイッチ、澤村投手は期待に応え後続を断ちます。

澤村投手は7回も三者凡退に抑え、0対3のままえ迎えた8回表、ジャイアンツはカープの三番手フランソワ投手を攻め、1アウト満塁のチャンスを迎えます。

ここでバッター炭谷に変わって、代打・阿部慎之助・・ここまで阿部選手は真中満氏の持つ記録に並ぶ31本の代打安打を放っていますが、その勝負強さを発揮し、フランソワ投手の初球のストレートを左中間へ弾き返す走者一掃の同点タイムリーツーベースを放ちます。

8回裏は鍬原投手が、そして9回裏はクック投手が締め、試合は3対3のまま延長戦に突入、迎えた延長11回表、先ほど同点打を放った阿部選手に打順が回ってきます。

阿部選手はカープ6人目の一岡竜司投手の投げた内角のストレートを強振、打球はカープファンで真っ赤に染まったライトスタンドへ吸い込まれていきました。

延長11回裏は満を持してマシソン投手がマウンドに立ち、三者三振でゲームセット!ジャイアンツが4年ぶりにセ・リーグのペナントレースを制したのでした。

昨年とはうって変わって盤石だったジャイアンツの救援陣は、クック投手がセーブ王、鍬原投手がホールド王に輝き、救援陣の防御率は2.34と飛躍的によくなったのでした。

須藤豊氏にはこき下ろされた2019年のジャイアンツ救援陣ではありますが、きっと大丈夫!これから始まるキャンプやオープン戦、そしてペナントレースにおける選手たちの活躍に期待をしましょう♪